代償性月経とは女性特有の疾患で、月経不順などによって鼻血が出たりすることがあります。
鼻から出血することが一番多くて、歯茎からも出血することが多いです。
この代償性月経は、月経の時に血の量が少なかったりするときに起こることが多いです。
月経が少ないので、その出血の代わりに鼻血が起こってしまうのです。
正確な因果関係などはまだ分かっていませんが、何らかの理由で子宮外に月経血となるべき血液が鼻に流出してしまうことが原因と言われています。
そのため、月経の時に鼻血が酷い場合は代償性月経を疑う必要があります。
月経の時期には毎月鼻血が出るという女性がいることは事実ですが、正確なことが解明されていないために、代償性月経を認めていない医師というもの中にはいるようです。
代償性月経の治療には涼血止血が原則とされています。
これに合わせ、月経の周期をきちんと元に戻したりして改善を図ります。
月経が終わり、閉経した更年期の女性にも鼻血が出る方が多いと言われています。
閉経することによって女性ホルモンの一部が減少します。
女性ホルモンの中でも止血作用を持っているホルモンが減少してしまうと出血傾向になり、鼻血などが出やすくなるのです。
ホルモンのバランスが崩れると他にも、骨粗鬆症や腰痛など様々な症状を引き起こすことがあるので、あまりに鼻血が酷い時は耳鼻咽喉科だけでなく、産婦人科の受診も検討してみるようにしましょう。