大人の鼻血は、鼻粘膜の毛細血管が外部からの刺激によって傷つけられることによるものが大半だと言えます。
つまり大人の鼻血の場合でも、鼻の入り口から少し奥にあるキーゼルバッハ部位からによるものだと言えるでしょう。
乾燥が酷くなる冬などは、それが刺激になって鼻血が出ることが多くなります。
大人と言っても、若年の場合は鼻の粘膜が弱って傷ついたりしたことが原因で鼻血が出ることが多いですが、年齢を重ねるとそれ以外の要因もそれだけ増えていきます。
中高年以降の方であれば高血圧や糖尿病、動脈硬化などによって、弱くなった血管が破れて鼻血が起こることもあります。
心筋梗塞、脳梗塞、狭心症の予防や、人工透析のため服用している抗凝固剤によって血が止まりにくくなり、鼻血が止まらないこともあります。
血圧が高いと、鼻の粘膜が弱っていた場合に出血しやすくなるのです。
こうした場合は一般に出血しやすいとされている毛細血管ではなく、さらに奥にある太い血管からの出血も考えられるので、鼻血が中々止らないということもあります。
後は、肝臓絡みの病気がある場合でも出血することがあります。
肝臓は血液を固めるための血液凝固因子を作っている場所なので、肝臓が原因で鼻血が出ている場合は血が止りにくくなってしまいます。
またキーゼルバッハ部位からの出血であればきちんと対処していれば、殆どの場合は10分ほどで鼻血が止まるので、あまりに鼻血が出てしまうのであれば耳鼻咽喉科で受診しましょう。