レンコンの切り口が黒く変色することの原因に、レンコンに含まれている「タンニン」という成分があります。
このタンニンには止血用があると同時に、消炎作用もあると言われています。
またレンコンのでんぷんにも止血作用があることが分かっています。
鼻血や産後の出血など、炎症や血行不良による出血に広く効果現します。
また胃、十二指腸潰瘍などには、傷口に直接作用して出血を抑える効果があると言われています。
粘膜組織の炎症を鎮めてくれる作用があるので、鼻血や胃潰瘍十二指腸潰瘍などの出血性の慢性疾患にも効果があります。
ビタミンCやBなども多く含まれているので、貧血にも効果があると言われています。
つまりレンコンは止血作用だけではなく、胃にも優しい食べ物ということになります。
レンコンは昔から止血する働きがあると言われていたので、怪我など出血性の疾患がある場合はレンコンを食べると良いと言われてきました。
レンコンを使う料理を多く食べるようにするのもいいですが、鼻血予防のため、毎日スプーン一杯のレンコンの絞り汁を飲むのもいいでしょう。
レンコンの花のめしべは「強腎」、ハスの実は「胃腸・安眠効果」、茎は「母乳」の出をよくするといわれていて、止血作用以外にも様々な効果があります。
小児喘息の発作や激しいせきにもレンコンは有効とされています。
タンが発生するのを防いでくれるだけでなく、肺にもいいので気道に溜まっているタンを取り、呼吸を調整してくれる効果があります。
レンコンの他には緑茶や栗などにもタンニンが含まれているので、レンコンが苦手という方はこれらをよく摂取すると良いでしょう。